日本代表の山本浩二監督(66)は14日、超ポジティブに船出した。練習初日はブルワーズ青木がWBCへの参加を辞退したという話題から始まった。13日に来季の準備を優先させたいという申し入れを受けたという。同監督は「次の段階へ向かう」と奮い立たせ、初めてユニホームを着用して陣頭指揮した。練習では選手に積極的に声を掛け、コミュニケーションを重視。青木の代役になり得る「糸井は状態がいい」と、新たな戦力発掘へ目を凝らした。筒香、堂林には打撃の直接指導も実施。抑えには来年3月のWBCを想定して涌井、山口を起用する構想も首脳陣間で確認した。「立ちっぱなしで疲れた」。疲労満点の心身にムチを入れながらの約3時間の練習。世界一プランも練り直し、若い才能を伸ばすきっかけも与えた。山本監督は「気持ちが入りました」と使命を実感し、大勝負へと歩み出した。