熱のこもったブルペンだった。新たに就任したロッテ小谷正勝2軍投手コーチ(67)が14日、千葉・鴨川で行われている秋季キャンプで若手期待株の藤谷にフォーム指導を行った。

 「バレーのアタックのように腕を振る。力を爆発させるためにどうしたらいいかを伝えました」と小谷コーチ自ら手取り足取り約30分。力みの目立つ藤谷のフォームを大きくするため、足を上げるタイミングやグラブの位置を修正した。藤谷は「全く新しくて、新鮮でした」と巨人内海らを育てた名伯楽の指導に感激した様子。やる気に火が付き「感覚をつかみたかった」と、予定していた70球を大幅に上回る120球の熱投を見せた。

 投球を見ていた伊東監督も「今日の収穫は藤谷。今までフォームがおとなしすぎたけど、力感あるフォームになった。手応えを感じてたんじゃない」と大満足。「何とか化けてほしい」と期待する右腕の変化に笑みがこぼれた。

 小谷コーチは今クール4日間のみの参加だったが、来季“小谷の指導論”がロッテの投手陣に改革をもたらすのは間違いなさそうだ。【島根純】

 ◆藤谷周平(ふじや・しゅうへい)1987年(昭62)8月12日、東京都江戸川区出身。父親の仕事の都合で中学時代に渡米。09年の米ドラフトでパドレスから18巡目指名を受けるも入団せず。10年ロッテから6位指名。1軍登板なし。190センチ、77キロ。右投げ右打ち