ソフトバンクは今日15日、オリックスからFA宣言した寺原隼人投手(29)の獲得交渉に臨む。14日、コミッショナーがFA宣言選手を公示したことを受け、交渉解禁日に速攻でアタックすることを発表した。4年総額5億円(推定)を提示し、背番号「11」を用意。かつて5年間ホークスに在籍した55勝右腕に最大限の誠意を示す。

 ソフトバンクが寺原に速攻アタックを仕掛ける。交渉解禁となる今日15日、神戸市内のホテルで獲得交渉に臨むことになった。V奪回には欠かせない右腕だけに、石渡編成・育成部長は「もし今回加わってくれるなら、地元の選手が帰ってきてくれるということで大きなインパクトになる」とラブコールを送った。

 寺原は02年から5年間ホークスに在籍した。秋山監督はこの日「先発は何人いてもいい。層が厚いほうがいい」と、先発として期待していることを明かした。リーグ3位に終わった今季、ローテを1年間守ったのは摂津と大隣だけ。昨オフに杉内、和田、ホールトンが抜けた先発陣の整備は、今オフも課題となっている。寺原は横浜時代の08年に抑えとして22セーブをマークした経験もあり、戦力に幅が生まれる。

 これまでFAで獲得した内川、細川、帆足らと同様に、寺原にも4年契約を提示する見込み。総額は5億円程度(推定)とみられる。「恥ずかしくない条件で」と石渡部長。即日交渉に加え、金額面でも誠意を見せる。背番号は帆足が47に変更する予定で、空き番となる11を用意している。

 加入効果は戦力アップにとどまらない。寺原は宮崎出身で「みやざき大使」を務めており、地元九州に新たなファン層の拡大が見込める。また高卒1年目で8勝を挙げた武田も宮崎出身だけに、両右腕の相乗効果もありそうだ。06年に多村との交換トレードで横浜に移籍した寺原を、熱意をもって口説き落とす。