ソフトバンクは16日、前ヤンキース五十嵐亮太投手(33)の入団が決まったと発表した。年俸は3年総額6億円で背番号は53。今季固定できなかった守護神の有力候補となる。今日17日に王貞治球団会長(72)同席で福岡ヤフードームで入団会見を行い、翌18日にファン感謝の集いでタカの五十嵐がお披露目される。(金額は推定)
阪神など複数球団との争奪戦を制したのは、青天井の補強を明言した孫オーナー率いるソフトバンクだった。五十嵐は先月ヤンキース傘下の3Aスクラントンを自由契約。日本球界復帰へ流れが傾き、一気の攻勢を決めた。契約は2年目終了時に内容を見直す3年、総額6億円。背番号はヤクルト時代におなじみの53だ。王会長は「とにかくあの部分(後ろの投手)は1年間通してやるのは難しいからね。そういう立場の人がウチを選んでくれたのはありがたい」と、獲得決定に満面の笑みだった。
右肩手術の馬原を欠いた今季は抑えを固定できず、ファルケンボーグと森福、岡島が代役を務めた。ファルケンボーグはシーズン終盤に右肩の異変を訴え、岡島はメジャー再挑戦を表明。不確定要素の多い救援陣の強化に五十嵐はうってつけだった。石渡編成・育成部長は「7、8、9回を任せられる中継ぎ、セットアッパー、クローザーの部分が今の野球は大事。五十嵐投手の今までの経験を非常に買っており、加わってくれたら後ろが盤石になる」と、勝利の方程式の一員として期待を寄せた。
かつて日本最速158キロを計測した五十嵐はヤクルトでは主にセットアッパーとして活躍し、04年は抑えでリーグ最多34セーブを記録。09年オフに、FA宣言してメッツに移籍。米国3年目の今季は登板4試合ながら、3Aスクラントンでは30試合で4勝3敗10セーブ、防御率2・45と安定した成績を残した。石渡部長は「向こう(米国)で今までにないスタイルを自分のものにしたと聞いている。力でグイグイいくだけじゃなくて、緩急も習得したと駐米スカウトに聞いている」と話した。
今日17日に王会長同席で入団会見を行い、明日18日に福岡ヤフードームで開催される「ファン感謝の集い」へ飛び入り参加する。前売り券3万枚以上が売れており、大フィーバー確実の“入団会見”となる。
◆五十嵐亮太(いがらし・りょうた)1979年(昭54)5月28日、千葉県生まれ。敬愛学園から97年ドラフト2位でヤクルト入団。04年に37セーブを挙げ、最優秀救援投手。左腕の石井弘と快速救援コンビ「ロケットボーイズ」として人気を集める。09年オフにメッツにFA移籍。3年目の今季はパイレーツ、ブルージェイズ、ヤンキースとマイナー契約を結んだが、自由契約になった。180センチ、90キロ。右投げ右打ち。



