阪神能見篤史投手(33)が来季のストッパー最右翼であることが11月30日、分かった。中西投手コーチが神戸市内のゴルフ場で「絞り込んでいます。もうそろそろ一本化という感じ。度胸があって三振を取れる投手」と話し、早ければ来週中にも通達する見通しだ。

 藤川がメジャー挑戦するため、空位となっているポジション。同コーチは名前の明言こそ避けたが今季、リーグの奪三振王に輝き、冷静なマウンドさばきを見せる能見こそ理想像だ。同コーチは「オレから(本人に)伝えて監督が肩をたたく」と説明する。能見は今オフ、抑え転向に難色を示し、翻意した経緯がある。

 同コーチは「やってもらわないと困ります。先発に戻すことは考えていない。『チームのためにやってくれ』と納得いくまで膝を突き合わせて説得する」と話す。セットアッパー経験のある久保も有力候補だが、左腕クローザーの誕生が濃厚になってきた。