まだ選挙権もないですが…。ソフトバンク武田翔太投手(19)が「不惑ピッチ」で、来季目標の15勝を目指す。16日、福岡・西新商店街の人力車パレードに参加。持ち味の変化球に磨きをかけ、打たせて取る100球以内の完封を理想に掲げた。1年間先発ローテを守るため、肩と体力の消耗を極力減らす考えだ。

 武田は軽くショックを受けていた。2日前の食事中のこと。「女性店員さんに28歳と言われた。髪形を変えたからかなぁ」。漫画は一切読まず、自己啓発本を学生時代から愛読。野球に限らず知識を吸収してきた。「同年代と話が合わない」。落ち着いた雰囲気で年上に見られるのだろう。

 見た目は28歳?

 だが、マウンドではもっと大人っぽく。「ピッチングは40歳で」と宣言した。今オフに取り組むのが変化球を磨くこと。フォークボールを新たに習得中だが、全球種のレベルアップを図っている。「使えるパターンを増やしたい。空振りを取る球も必要だし、簡単に打たせる球も必要。1球で1アウトを取りたい時もある」。

 高卒1年目8勝の今季は体力面を考慮され、100球の制限があった。「制限が外れても、100球以内で完封できれば」。考え方はもはやベテランの域にある。【大池和幸】