楽天山本大明捕手(24)が「チーム嶋」に入門し、背水の来季スタートを切る。プロ6年間で1軍出場はなし。今季、結果が出なければ最後と意気込んで臨んだが、昇格はかなわなかった。そんな中「神の声」がかかった。来年1月から銀次、枡田ら若手を連れて沖縄で自主トレを行う嶋から「一緒にやるか」と誘いを受けた。山本は「お願いします」と、正捕手についていくことを決めた。

 山本の野球への取り組み姿勢は嶋も認めている。自主トレに同行させる理由を「やる気のあるやつには頑張ってほしいので」と話した。例年はKスタ宮城で行うことが多かった山本は、複数のチームメートとの合同自主トレは初めてで「やってやろうという気持ちです。同じ捕手だし、盗めるところは盗んでいきたい」と意欲を見せた。

 打撃でも右打ちの技術が高い嶋を参考にする。「どうしても長打を打ちたいって思ってしまうけど、やっぱり出塁することが大事。嶋さんのようなバッティングがいいですよね」と理想を描く。来季こそプロ人生をかけた年。覚悟して臨む。【斎藤庸裕】