メンタル・サポートは任せた!

 日本ハムのドラフト1位大谷翔平投手(18=花巻東)に、専属広報がつくことが4日、分かった。独立リーグの高知ファイティングドッグス(FD)時代に、大谷の7歳上の兄龍太さんとルームメートだったという青木走野(そうや)氏(25)で、2軍の通訳兼広報を担当する予定。大谷は今日5日、岩手県花巻市内で練習を公開する。

 球団一体となったバックアップ体制で大物ルーキーを受け入れる。投手と打者の“二刀流”で臨む大谷に対して、前エースのダルビッシュ(レンジャーズ)同様、2軍でじっくりと育てる方針を固めた球団だが、心強い仲間が新たに加わる。新スタッフとして採用が決まった青木氏だ。2軍の通訳兼広報を務める予定で、大谷を支える役割の一端を担う。

 青木氏は元広島の外野手を兄に持ち、高校時代にオーストラリアへ野球留学。豪米の独立リーグでプレーし、10年に高知FDに入団、現役を退いた後に球団職員として働いていた。

 日本ハムの1軍には、現在3人の広報担当者がいるものの、斎藤、中田、稲葉らマスコミから注目を浴びる選手がズラリ。取材陣の整理に日々、てんてこ舞いだ。何より、一番懸念されるのが大谷本人の精神的なストレス。日本ハムの試験を受けた際、大谷の兄龍太さんと高知FD時代に同室だったことを秘密にしていた青木氏だったが、真面目で、熱意ある人柄を高く評価され2軍スタッフとしての採用が決定。高校時代から身に付けた国際感覚と、豊富な経験。さらに兄と同年代という青木氏のサポートは、プロという新たなステージに挑戦する大谷にとって、心強いものとなりそうだ。