巨人内海哲也投手(30)が、2月の宮崎キャンプでの投げ込み増量を予告した。連日、WBC公式球でのキャッチボールを継続。「つるつるしていて滑る。サインボールかと思った」と感じていた公式球が、70%以上の湿度があるグアムでは指の汗で特徴が消え「統一球と変わらない」。この日の練習でもチェンジアップを試投したが、通常通りの変化だった。「ここで、どれだけ落ちても参考にならない」と南国での感覚は捨て去るつもりだ。

 そこで補習は帰国後に持ち越す。「キャンプで投げ込む量を増やしたい。1日に200球以上を投げることもあると思う」。昨春キャンプの最多投球は161球。これまでも多くて200球前後だった。グアムでは肩の仕上がりを早くすることを重要視して、変化球の精度などはWBC本番での環境に近い日本で向上させていくつもりだ。

 前回大会も巨人のV旅行の段階から公式球での練習に励んだが、変化球の曲がりが大きくなるなど最後までなじめなかった。「試合で投げないとなかなか慣れない。まずはブルペンで投げ込むしかない。今回が本当の勝負」。公式球のマスターは日本で完成させる。(グアム=広重竜太郎、為田聡史)