今季から抑えに転向する阪神久保康友投手(32)が5日、「本番モード」のブルペン投球を行った。向き合ったのは正捕手候補の藤井彰人捕手(36)だ。直球やカットボールなどを交えて、途中からは福留が打席に立つ。本番さながらの状況で72球を投げ込んだ。

 公式戦の連投を見据え、キャンプでブルペン投球を行わなかったのは1度だけ。「少ない球数で、毎日続けて投げるのは苦手。毎日、同じようなパフォーマンスを出せるようにしないと」と自覚を口にする。昨季まで先発だっただけにクローザーのポジションに慣れようと地道に練習する。

 捕球した藤井彰も「この時期でもキッチリ放る。空振りを取れますし、狙ってゴロ、狙ってフライを打たせることもできる」と称賛した。バッテリーを組むだけに「オフにストッパー久保をどうリードするか、イメージを考えていた」と続ける。久保も「しっかり責任感を持ってやっていきたい」と言う。着々と「ポスト藤川」としての土台を築く。