阪神ドラフト1位藤浪晋太郎投手(18=大阪桐蔭)が22日、沖縄・宜野座キャンプ最終日をベストピッチで締めた。ブルペンでの66球はキャンプ最多。和田監督が自ら打席に立ち「そろそろ実戦で、という感じ。今日は特によかった」と絶賛する内容だった。

 22球目から18球、和田監督が打席に立っても、ひるまずコースに投げ込む。指揮官も「オレの中ではそろそろ実戦で、という感じ。思ったよりも近く見える」と絶賛した。46球目からは実戦を想定し、ボールカウントを取りながらの投球。今回は初めて捕手藤井彰のサインに合わせたが、ストライク先行で追い込み“4者4三振”だ。「今日はキャンプの中で一番よかったですし、制球も定まった」と自画自賛したほどだった。

 チームがビジターのオープン戦に出る23、24日は宜野座で練習。今日23日はシート打撃に登板予定で、居残りの主力ら10人を相手にする。中西投手コーチも開幕ローテ候補であることをあらためて認め、今後は順調なら3月3日の練習試合・西武戦(春野)にも実戦デビュー。計4度の登板を経て開幕に向かうプランがある。

 一身に注目を浴びた22日間を完走した18歳が、いよいよ実戦テストに向かう。【山本大地】