いた、こんなところに館山キラーがいたーッ!

 プロ22年目の開幕1軍が決まった阪神桧山進次郎外野手(43)が27日、開幕戦(29日ヤクルト)の相手館山打ちに闘志を燃やした。代打の神様は実は館山と相性良し。03年から通算19打数9安打、打率4割7分4厘、1本塁打、2打点と数字を残している。

 「対戦があれば頑張りたい。一番はチームが勝つこと。(いいイメージは)そんなにないけど、嫌なイメージを持っていてくれたらうれしい」

 出番があるとすれば、ゲーム終盤か。神様が館山キラーの本領を発揮すれば、開幕勝利にグッと近づく。チームにとって館山は難敵。昨季は6試合で4勝を献上した。桧山は09年から4年連続で対戦打率は5割を超え、05年には本塁打も放っている。代打の切り札として勝負強く、ツバメの右のエースを打ち崩す。

 「(波に)乗れたらいい」

 球団在籍年数は歴代最長の22年目となる。オープン戦は7試合で8打数1安打、打率1割2分5厘だったが、左鎖骨骨折からのリハビリ中だった昨年とは雲泥の差で、シーズンインする。代打打点98は八木2軍打撃コーチと並び球団1位。元祖神様、八木を超えるシーズンとなる。

 鳴尾浜での全体練習で、シート打撃では鶴から右前打を放ち、2打数1安打だった。22年目の開幕へ準備は整った。【岡本亜貴子】

 ◆「○○やん」

 桧山はファンやチームメートから「ヒーヤン」の愛称で呼ばれる。館ヤンこと館山とのヤン対決が注目されるが…。400勝投手の金田正一は「カネやん」、元阪神投手の江本孟紀は「エモやん」、中日宇野コーチは「ウーやん」、西武松沼博久は弟雅之と同時期に所属したことから「兄やん」、西武牧田も下手投げで「牧やん」と呼ばれる。WBC台湾代表の兄弟はソフトバンクの兄が陽耀勲(やんやおしゅん)で日本ハムの弟は陽岱鋼(ようだいかん)。芸能界ではベテラン歌手田端義夫が「バタやん」の愛称で有名だ。