<日本ハム1-5ロッテ>◇18日◇札幌ドーム

 あぁ再び単独最下位…。日本ハムはロッテに敗れ、2カード連続で負け越した。先発木佐貫が5回4失点降板で、打線は散発4安打に抑え込まれた。本拠地2カード目でまたしても負け越し、ソフトバンクと並ぶ10敗目。前日の3チームが並んだ4位タイの最下位から、再び6位に転落した。今日19日からは西武3連戦(札幌ドーム)に挑む。

 3時間27分の間、栗山英樹監督(51)の眉間には常にシワが寄っていた。先制され、突き放され、ダメを押された。開幕から6カード中4度の負け越しでは、単独最下位に転落するのも必然だった。

 わずか4安打に抑え込まれたが、攻略できるチャンスはあった。相手の失策などもあり、3~6回はすべて先頭打者が出塁した。特に5回は四球も絡めて1死一、二塁と攻めた。陽岱鋼のカウントは3ボール。ロッテ唐川の表情にも、明らかに焦りがにじんだ。

 後ろにクリーンアップが控える1番打者。1球待ってもいい場面だったが、陽は続く4球目を打ち上げて右飛。栗山監督は「あれはしょうがない。勝負にいっている。オレが悪い」。選手を責めなかったが、続く杉谷も二塁ゴロに倒れて、最大の好機はついえた。

 ここまで17試合を消化し、先制を許したのが、この日を含めて10度。そのうち逆転勝利は2度しかない。序盤の失点はそのまま勝敗に直結する。指揮官は「先取点を与えると、向こうの投球内容も変わってくる」。思うようにいかない苦しい胸の内を吐露した。

 今日19日からは首位西武を迎えての3連戦(札幌ドーム)。初戦は開幕戦の相手、岸と激突する。中田は「今は辛抱ですね。みんな勝ちたいし、投手は抑えたいし、打者は打ちたい。思っていることは1つ。流れが来るまで、辛抱」と言った。大谷が打ち、武田勝のアクシデントを継投で乗り切った今季初勝利は、まだ20日前の出来事でしかない。心地よい緊張感の中、1球に必死になり、全員でつかんだ勝利。もう1度、思い出す必要がある。“開幕戦の再戦”は、巻き返すいいきっかけになる。【本間翼】