<オリックス0-1ロッテ>◇1日◇京セラドーム大阪

 最下位に沈むオリックスに、ルーキー左腕が光をともした。ドラフト1位の松葉貴大投手(22=大体大)が1軍デビューで好投した。6回を3安打無失点。チームの新人投手では、89年酒井勉以来となるプロ初登板初先発初勝利はならなかったが、価値ある内容だった。

 松葉

 結果どうこうよりも、持てる力を発揮できるように、腕を振って投げた。

 即戦力と期待されてプロに入ったが、現実は甘くなかった。キャンプは2軍スタート。2月20日の紅白戦に招集され、1軍首脳にアピールするはずが、2被弾で1回3失点。

 松葉

 プロは実力だけでやっていると思っていたが、それを発揮するためには、とてつもない練習をしている。上で活躍する人ほどストイックにやっている。そこに驚いた。

 意識は変わった。大学時代は本能のままだったという。それが練習から投球まで意図を持って、取り組むようになった。ボール球もきっちりと投げられるように努めた。体重はそのままで、体脂肪は入団当初の16%から3%ダウン。球にキレが出るようになった。

 自信の1球が序盤にあった。2回表2死三塁でロッテ鈴木をスライダーで三振。

 松葉

 自信のある球で取れたのは大きい。三振を狙いにいった。

 不安定な投手陣に、フレッシュな力が加わった。森脇監督も松葉の話題には目元が緩んだ。「素晴らしかった。それだけに勝たせたかった」。今年のルーキーは豊作と言われる。オリックスにも、楽しみな左腕がいた。【田口真一郎】