西武渡辺久信監督(47)が16日、打倒巨人のカギに「柔よく剛を制す」を掲げた。チーム本塁打数は45本の巨人に対し、西武は半分以下の20本。歴然の差に苦笑しながら、言葉に力を込めた。「柔よく剛を制すでいこうか。泥くさくいくよ」。スタメンの総年俸(15日のヤクルト戦)は5億800万円で、阿部の5億7000万円(ともに推定)を下回る。圧倒的な戦力を誇る巨人を倒すために立てた戦略だった。
「柔よく剛を制す」とは何か-。秋山は「足や小技を絡めて、1点ずつ積み重ねる。いろんなバリエーションで点を取ること」と解釈した。今季は中島が抜け、中村も左膝のリハビリ中。大砲を欠く中、「つなぎ」の意識を徹底。顕著なのは四球で巨人の114に対し、西武は145を数える。本塁打数では劣っても、総得点は巨人の171に対し、西武は181。指揮官の言う「束になって」得点を重ねる。
巨人について、浅村が「強いチーム」と言えば、秋山は「圧倒的な戦力」と例えた。それでも、浅村は「倒したいです」と決意を込め、秋山は「同じスポーツをやっている以上、勝ちにこだわって。みんなで力を合わせて、思い切ってぶつかっていくしかないです」と意気込んだ。この日は西武第2球場で全体練習。その途中、渡辺監督は、そばで荷物整理中の栗山に闘魂を注入した。「クリ、勝つぞ」。新生ライオンズがつなぎ野球で、王者にぶつかる。【久保賢吾】



