<広島6-4楽天>◇26日◇マツダスタジアム
コイの「MMコンビ」が勝負を決めた。広島松山竜平外野手(27)が4回に逆転の3号3ラン。「アンパンマン」と呼ばれる勇気100倍の男が最高の結果を出した。丸佳浩外野手(24)は6回に4号2ランを打ち込んだ。松山と丸のアーチ競演で、先発前田健を援護。楽天に快勝し、交流戦2位タイ、セ・リーグは3位に浮上した。
一振りでひっくり返した。1点を先制された直後の4回2死一、二塁。楽天永井の投じた内角低めのスライダーに体が反応した。くるりと体を回転させ、バットを振り抜く。打球はライトスタンドへ飛び込む逆転の3号3ランとなった。3万人を超える観客の歓声を浴びながら、ヒーローはゆっくりとダイヤモンドを回った。
松山
あそこは大好きなコースなので、勝手に反応できました。いい感じで出ましたね。
4月20日から、打席に入るときの曲を「アンパンマンのマーチ」に替えた。丸顔のため大学時代につけられた愛称がアンパンマンだった。翌21日に代打でサヨナラ打。そしてこの日の一撃だ。「これからも続けますよ」と笑った。
今季は「楽しむこと」がテーマだ。昨季は結果を求め過ぎて苦しんだ。その反省から「打てなくてもしょうがない」と半ば開き直って打席に立つ。練習で多めの汗をかき、試合前の食事もしっかりとって体重92キロをキープ。睡眠も最低8時間を守り、体調管理にも余念がない。
2人の男の子のパパだが、2歳3カ月の長男からはなぜか「カープ」と呼ばれている。豪快な1発で、やさしく力持ちの「アンパンマン」を息子にも印象づけたに違いない。
松山に続いたのは丸だ。6回に、左の金刃から左翼席へ4号2ラン。逆方向へのアーチは今季初めてだった。「良い方向へ打てた。100点満点です。思ったより飛んでくれました」と納得の表情だ。左ふくらはぎを痛め、先発復帰4試合目。4回には復帰後初めて盗塁も成功させ松山の本塁打を呼び込んでいた。
MMコンビの活躍で交流戦2位タイ、セ・リーグ3位に浮上した。打線の不振に悩む野村監督も「この勝ちをいい方向へ結びつけたい」とうなずいた。さらなる上昇のきっかけにする。【高垣誠】



