守護神交代も-。阪神がリリーフ陣再編に乗り出す。27日に入団会見した新助っ人ブレイン・ボイヤー投手(31=ロイヤルズ3A)の加入にともない、開幕から固まっていた「勝利の方程式」も組み替えられる可能性が出てきた。

 甲子園でのチーム練習を終えた中西投手コーチはボイヤーのポジションについて「見てからだな。(印象は)真っすぐは速い。力がある。後はクイックとかの細かいところを確認する」と話した。藤川に代わって今季からストッパーを務める久保はここまで18戦のうち6試合で失点するなど苦しんでいる。守護神交代を含めた配置転換があってもおかしくない。

 球団関係者はストッパー交代について「久保は同点にされることはあっても、まだ逆転されたことはないわけだから。ただ、ボイヤーも含めて今後、そうなることも考えている」と話した。当面は2軍で練習する新助っ人の実力を首脳陣が判断。最速160キロ近いといわれる速球を持つボイヤーが抑えにまわることは考えられる。

 開幕から安藤、福原、久保の「AFK」トリオに、加藤、筒井の両左腕を加えた布陣がブルペンの中心だった。福原が15日から24日まで抹消されるなど、疲れが出始めたこともあっての、助っ人補強。早ければ交流戦中にもデビューするボイヤーを軸に救援陣の再編が注目される。