約1カ月に及ぶ交流戦が終わり、今日21日から再びリーグ戦が再開される。セ・リーグ首位の巨人原辰徳監督(54)は、「巨人版・カテナチオ」で首位固めを誓った。20日のサッカー、コンフェデレーションズ杯の日本-イタリア戦をヒントに、攻撃的な継投策を取る。

 イタリアに惜敗したザックジャパンの戦いざまを、原監督はしかと見届けた。午前10時前、熱を帯びたまま全体練習に向かった。「点の取り合い。いい試合だった。2-0になってね。最後、オフサイドがなぁ」と、1点を追う後半44分にゴールネットを揺らした吉田のシュートを悔やんだ。

 「世界の壁は厚いよね」と、W杯優勝4回の強国に賛辞を贈った。自軍の選手たちを見つめながらも、話題は自然と勝負哲学に向かった。かつて、専守防衛のイタリアサッカーは「鍵」という意味の「カテナチオ」と呼ばれた。原監督は、3連続完投勝利で締めくくった交流戦の終盤を「理想型」としつつも、ディフェンスの在り方について持論を展開していった。

 原監督

 やはり、攻撃は最大の防御だ。ディフェンスの状態でも、相手に攻めの姿勢は見せることが出来る。後手、後手でいっても、全く怖くない。後手は、愚策だ。

 守りながら攻める。一見、矛盾しているようにも聞こえる。“巨人版・カテナチオ”とは、超積極的な継投策を意味する。原監督は「ミスターから教わった。交代のリスクは、ベンチが背負えばいい」とルーツを明かした。リスクを見抜き、大胆に投手交代の手を打っていく真骨頂。もちろん、再開後のリーグ戦も同じスタイルを踏襲する。

 マシソン-山口-西村のブルペン陣が、攻撃的な継投策を可能とさせる。ゲームを締めくくる、通称“スコット鉄太朗”の3本柱は、シーズン中では異例と言える中8日の登板間隔でリーグ戦を再開する。ともに経験豊かで、登板間隔は「関係ない」と口をそろえる。抑えの西村は「みんながマウンドに上がりやすい状況を作ってくれる。今まで通り、相手に向かっていく姿勢を出したい」と意気込む。ベンチと選手が攻めの姿勢を共有して、ライバルを押し切る。【宮下敬至】