エッ、もう新球マスター!?

 阪神の新外国人ブレイン・ボイヤー投手(31=ロイヤルズ3A)が20日、早くも新球カットボールの習得に意欲を見せた。甲子園の室内練習場で練習し、スタンリッジに握りを教わった。すぐに試投し、マスターに手応えを口にした。

 試合で使ったことのない未知の球種だが「最後の方は自分の理想の軌道になった。いい感じだね。普通に握れて心地よくなれば明日にでも使えるよ」と胸を張る。今日21日には1軍に来日初昇格する予定。覚えたての球を本番でいきなり投げるかもしれない…。

 前日19日は、甲子園でシート打撃に登板した。投げたのは直球とカーブだけだった。狙い球を絞られる危険性を解消するためにも“突貫工事”に乗り出した。「自分の腕の出どころ、投球動作を考えてカットボールが適している」。もっとも、中西投手コーチは、「いま持っている球でどれだけ行けるか」と言う。最速158キロの剛速球こそ武器であることを、お忘れなきよう…。