<楽天2-13ソフトバンク>◇21日◇郡山

 子会社も好調だ。交流戦王者ソフトバンクが今季最多21安打13得点の快勝でリーグ戦再開を飾った。

 ソフトバンク本社が午前から都内で株主総会を開き、孫球団オーナーは「世界一の会社になる」「営業利益1兆円」とぶち上げた。株主から球団に関する質問がゼロなのも当然だ。親会社とシンクロした「つながる打線」なら心配無用。こちらも豪快にぶっ放した。

 大技に小技、足技。攻め方は、顧客ならぬ観客の幅広いニーズを満たした。2回に長谷川勇也外野手(28)が右中間を破る三塁打で出塁。交流戦MVPの力を発揮すると、柳田の右前打で先制した。エンドランで1死一、三塁とした場面では細川がセーフティースクイズを成功。「走者が2人とも足が速いのでとにかく一塁方向へ転がせば大丈夫と思った」。4回の追加点も細川の犠打が絡んだ。現役8位の通算227犠打の名手が効いた。

 「練習でもみんな調子良かったし、交流戦の感じを継続している。たまには地方球場でやった方が気持ちがいいんじゃないか」。郡山で24年ぶりの試合。藤本打撃コーチは左うちわでいられた。5回の1点は長谷川の盗塁が効き、6回は打者一巡で4点の中押し、7回以降も小刻みに加点して楽天を突き放した。

 3番内川、4番松田、5番長谷川の中軸が打力を回復させ、交流戦のチーム総得点は12球団最多の135。1試合平均5・63点は交流戦前の3・78点から約1・5倍だ。勢いを持ち込み、内川と今宮が4安打、長谷川が猛打賞。過去に米国で入団テストを行ったメジャー通算555発のマニー・ラミレスがこの日、来日。極秘交渉の怪情報もあったが、球団首脳は「ありません」と笑顔で否定できた。

 好調打線で2位浮上。優勝候補の本命がリーグ戦のてっぺんにも近づいてきた。【押谷謙爾】