<巨人4-1中日>◇21日◇上毛敷島
守道竜が痛恨の完敗発進だ。群馬・前橋の巨人戦で再開したリーグ戦は、先発山井が阿部に2発を浴び、打線も沢村らを打てずに完封負け阻止が精いっぱい。反撃の1勝どころか、首位巨人とは今季最大の13・5差が開いた。残る2連戦で1敗1分け以下なら自力優勝の可能性が消滅してしまう。高木守道監督(71)は「明日、あさって勝ちゃいいでしょう!」と強気だが、いよいよ正念場だ。
高木監督は歯ぎしりするしかなかった。先発山井が4番阿部に2打席連続で被弾。先発沢村らの前に打線も振るわず、この2発が致命傷になった。「打った方がスゴイんだけど、あそこでああいう球を投げるとはね。失投ですよ。いとも簡単にホームランにされるんだから。もったいないじゃすまんよ」。2回の1発目はシュート。4回の2発目はフォーク。いずれも2ストライクまで追い込みながら、最後に犯した変化球の制球ミスで勝敗は決した。
痛恨の完敗発進だ。群馬・上毛敷島で再開したリーグ戦。「ここで負けてるようでは浮上できん」と位置づけた首位巨人3連戦で、いきなり出ばなをくじかれた。しかも開いたゲーム差は今季最大の13・5。今日22日からの東京ドーム2連戦が1敗1分け以下なら、明日23日にも自力優勝の可能性が消滅する。高木監督は「3連勝はできなくなったけど、明日、あさって勝ちゃいいでしょう!」と強気だったが、いよいよがけっぷちだ。
天も竜の衰弱を悲しんでいるようだった。最後は涙雨のようなズブ濡れのゲームセット。だが、あきらめている選手はいなかった。ベテラン谷繁は雨の中で立ち止まり、自戒を込めて言った。「阿部に6割ぐらい打たれているんでね。考えますよ」。敵の4番には今季7試合で打率6割9厘、5本塁打、12打点のメッタ打ち。それが巨人戦1勝6敗の要因になっている。深夜、前橋から東京まで2時間半のバス移動は、誰もがストップ・ザ・阿部。この男を抑えないと自力Vが消えてしまう。【松井清員】
▼中日の自力優勝の可能性が、最短で明日23日に消滅する。今日22日から巨人に1敗1分けなら、25日以降の残り78試合に全勝しても104勝38敗2分け、勝率7割3分2厘。巨人が中日戦次カード以降の直接対決15試合に全敗しても、他球団との残り64試合に全勝すれば103勝37敗4分けで勝率7割3分6厘。最終勝率で中日は巨人を上回れないため。なお、22日から中日2連敗の場合も、同様で自力Vの可能性が消える。



