<ロッテ2-1日本ハム>◇23日◇QVCマリン

 安打=罰金という重圧を乗り越えて、ロッテ西野勇士投手(22)が7勝目をマークした。

 リーグ戦再開の前日の20日のこと。伊東監督は報道陣に「打たれたら罰金!

 それくらいの覚悟でいってもらう」と話し、日本ハム大谷への警戒レベルを上げることを明言していた。その大谷が3番スタメン。いい場面で打席が回る。3度の対決はすべて内野ゴロ。試合後に罰金回避の安堵(あんど)感を問われると「安いので」と、年俸440万円右腕はニヤリと笑った。

 7回無死一塁から、投前バントを見事にさばいて併殺にしても、次打者の陽岱鋼を見逃し三振に仕留めても、ニコリともしないで、うつむいてベンチに歩く。ポーカーフェース男を、ニヤリとさせた罰金指令。もちろん、罰金なんて冗談だろうが、闘志に火を付けたのも間違いない。

 前日、エース成瀬で負けているだけに、伊東監督は「西野で負けるわけにいかない」と、主軸待遇を明言する。さらに「新人王は人気投票じゃない。話題のO君(大谷)に負けるな。実力でとってほしい」と、新人王の重圧もかけられる。西野も「ここまで来たらとりたい」と新人王は譲らないつもりだ。交流戦明け初白星で、チーム勝ち頭に浮上した。勝つほどに、期待も重圧も大きくなるが、ポーカーフェースで乗り越えそうだ。【金子航】