<楽天5-2ソフトバンク>◇23日◇Kスタ宮城

 打線が急停止のソフトバンクは連勝を伸ばせなかった。7安打2得点。それでも中村晃外野手(23)が待望のプロ初アーチで見せ場を作った。2点を追う3回2死。内角高めツーシームを右翼席に届けた。

 「芯でとらえることができた。素直にうれしい」。6年目、222打席目で初の感触に、ベース1周ではポーカーフェースが思わず崩れた。

 帝京で2年夏から4番を打ち、高校通算60発。甲子園でも2ホーマーを放った大砲も、今はバットを極端に短く持ってミートを心がける1番打者だ。交流戦中の5月下旬から定着し、先発出場した21試合すべてで出塁している。

 前日22日には帝京で同期生のDeNA大田プロ初勝利を挙げたばかり。中村も刺激を受け「全然活躍できていなかった2人なので。帝京の監督やコーチにいい報告ができるよう頑張りたい」と飛躍を誓った。

 若き1番が目立つ一方、打撃不振の両外国人は精彩を欠く。ラヘアは2度の得点圏で凡退し、8回2死二、三塁の一塁守備でも信じられないミスを犯した。鉄平のマウンド付近へのゴロに反応してしまい、一塁を空にした(記録は内野安打)。秋山監督も「最後の2点が要らないな。よけいなミスだよ」と怒った。

 首位ロッテが勝ち、ゲーム差は2に開いた。モヤモヤが残る敗戦で、中村の存在が救いだった。【大池和幸】