<ウエスタン・リーグ:中日10-2広島>◇23日◇ナゴヤ
右肩痛で2軍調整中の中日浅尾拓也投手(28)は、7月上旬に1軍昇格する可能性が出てきた。ウエスタン・リーグ広島戦で248日ぶりの実戦マウンドに上がった。最速146キロで1イニングを3者凡退に抑え、復活を感じさせた。
爽やかな浅尾が、いつも以上に爽やかだった。「やっと試合までたどり着けた。とりあえず無事に試合を終えることを考えていた。しっかり腕を振ることだけ考えてました」。昨年10月18日、巨人とのCSファイナルステージ2戦目以来、実に8カ月ぶりの実戦をこなした。真っ黒に日焼けした顔に白い歯が光った。
テンポよく投げ込んだ。先頭上村を2球で追い込み、3球目アウトローの直球で右飛。天谷も1球で右飛に仕留め、代打土生には3ボール1ストライクから145キロ直球を打たせて遊ゴロ。打者3人に投じた9球はすべて直球だった。浅尾目当てでふくれ上がったナゴヤ球場のファンが残念がるほどの“手早さ”だ。
待ちに待った浅尾復活の報に、東京ドームの高木監督もうれしさを隠せない。「7、8、9回がそろった。もう大丈夫だ」。頭の中では中田賢、浅尾、岩瀬の「勝利の方程式」ができあがっているようだ。浅尾は「うれしいですけど、やらないといけない立場。早くチームの力になりたい」と引き締めた。明日25日からの2軍オリックス戦(神戸第2)に同行するが、早ければ7月上旬の戦列復帰が見えてきた。【桝井聡】
◆浅尾の経過
北谷キャンプで実戦登板しないまま、2月15日からのWBC候補合宿に参加。実戦で投げることなく落選した。その後の精密検査で「右肩関節腱板(けんばん)損傷」と診断された。3月にはキャンプ以来の打撃投手を務めたが、肩の違和感を訴えて途中降板。開幕アウトが確定した。5月の実戦登板プランも見送られ、6月に入ってから2度のシート打撃登板で準備を重ねた。



