日本ハム大谷翔平投手(19)が、夏の甲子園を席巻中の東北パワーを注入して発奮した。19日に母校の花巻東、日大山形とゆかりある2校の準決勝進出が決定。吉報が届いたこの日、今日20日からの敵地での楽天戦に備えて札幌から山形入りした。「何とか優勝してもらえたらうれしいかなと思う。勝って盛り上げてほしい」と、後輩たちに東北勢の悲願の全国制覇を期待した。「日大山形も頑張っている」。同地方の高校の進撃にも胸を躍らせ、自身もプロでの奮闘に気持ちを新たにした。
“果報は寝て待て”の、ことわざを実践すると、自然とモチベーションが上がっていた。大谷はこの日、札幌市内の合宿所で静養してから移動。午前8時開始の花巻東-鳴門の一戦は「寝てました」とテレビで応援せずに熟睡していた。高校時代に同部屋だった岸里の活躍などで逆転勝利という、うれしい結果を知ったという。自身は甲子園未勝利で高校3年間を終えたが、後輩たちは日本一へあと2勝。「自分も(全国)優勝目指してやっていたので…。うらやましいというか、すごいなと思う」と触発された。
運命の巡り合わせか。決勝の22日はちょうど仙台、Kスタ宮城での楽天戦とぶつかった。花巻東か日大山形のどちらかが快挙達成なら、東北全体の歓喜を体感できる地に身を置ける幸運に恵まれた。楽天3連戦は投手調整が優先され、野手での出場は微妙な状況。ただその翌日に7月30日ロッテ戦以来の先発登板が濃厚な23日オリックス戦(京セラドーム)が控えている。プロ3勝目を目指し「何とか勝てるように頑張りたい。長いイニングを投げたい」。東北球児の躍動をエネルギーに転化し、大谷が1年目のラストスパートをかける。【高山通史】



