野球のネパール代表エースが22日、Kスタ宮城で行われた楽天-日本ハム戦を観戦に訪れた。イッソー・タパ投手(24)で、昨年は関西独立リーグのゼロロクブルズでプレー。今は母国に帰り、同国政府公認コーチとして子どもたちに野球を教えている。

 ネパールの野球人口は約300人。代表、軍隊、警察など4チームあるだけだという。同投手は日本のボランティア団体の普及活動をきっかけに、01年に野球を始めた。それまではサッカーやバレーボールをやっただけで「投げることもできなかった」。だが、最速140キロまで成長し、国内で敵なしになった。09年に来日し、独立リーグのトライアウトを受けたが落選。10年秋に再挑戦し合格。昨年まで日本でプレーした。将来の夢を聞かれ「もっとネパールに野球を広めて、いつか代表監督になって日本にチームを連れてきたいです」と目を輝かせた。