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楽天田中が156キロ開幕18連勝&22連勝

福浦を空振り三振に仕留めた田中は、ガッツポーズで雄たけびを上げる
福浦を空振り三振に仕留めた田中は、ガッツポーズで雄たけびを上げる

<楽天5-0ロッテ>◇23日◇Kスタ宮城

 マー君が、楽天の危機を救った。2位ロッテとの首位攻防3連戦初戦。田中将大投手(24)が7回6安打無失点に抑え、チームの連敗を5で止めた。6回のピンチでは、自己最速を1キロ更新する156キロをマーク。開幕から18連勝で、昨季からは22連勝。自身の持つプロ野球記録をさらに伸ばした。「神の子」「プラチナ腕」…。一体、どんな称号がいいのだろうか?

 やってきた全てが詰まっていた。1-0の6回2死二、三塁。田中は「点を取ってもらってすぐ。絶対に点はやりたくない」と燃えた。外角に構えた嶋のミットへ「こん身の力を込めて」腕を振る。プロ20年目の福浦を完璧に振り遅らせた。球速表示「156キロ」で空振り三振。自己最速を1キロ更新した。マウンドで回転しながら、2度ほえた。

 田中 気持ちが入る場面。トップギアに入れて、気持ちと体のバランスがしっかり合った良いボールだったと思う。(最速更新は)やっとですね。うれしさというより、あの場面でコースにしっかり投げられた。

 最大限に力を込めても、力みにはならなかった。投球に大事なバランスを極めた1球でピンチを切り抜けた。すると、その裏に味方が3点を加え勝負あった。

 5連敗で眼下の敵を迎えた。負ければ1・5ゲーム差。絶対に落とせない状況で「(連敗を)俺が止めるんや」と闘志むき出しで臨んだ。3カード続くカード負け越しは、13日から敵地でロッテに2連敗したのが始まり。首位快走の歯車を狂わせた相手に、なおさら「やり返す気持ちだった」。お返しに成功した。

 大事な一戦で自己最速を更新したが、スピードに頼らない“技”も磨いていた。計116球中、カットボールが10球。140キロ台前半で左打者の懐に食い込ませた。右打者へのツーシームと対に、ストライクゾーンの左右を存分に使った。カットボールは、今季の交流戦で使い始めた新球。「前から投げたかった。投げられるようになったんです」と明かした。去年の春キャンプでも習得を試みたが断念している。開幕から勝ち続ける中、引き出しを増やす努力を怠らなかった。

 反省点は、1回に29球を要し完投できなかったこと。それでも、1回2死満塁でサブローをフルカウントから高めスプリットで見逃し三振。抜け球ではなかった。通常はボールゾーンに落として振らせる球で、カウントを取りにいった。「三振狙い。良いところに落ちた。あからさまなボール球よりストライク勝負。直球なら(高めの)ボールだった」と裏をかいた。

 新球に投球術。テクニックの極みも、連勝につながっている。チームの連敗を止め、「この良い流れで、明日も行けると思います」と明るく言った。心技体。3つが調和するエースが、再び優勝へ向かう流れをつくった。【古川真弥】

 ▼田中が開幕18連勝、昨年からの連勝を22とした。1シーズンに18連勝以上は4人目で、57年稲尾(西鉄)のシーズン最多連勝へあと2に迫った。これで田中の今季防御率は1・15。2リーグ制後、シーズン防御率3傑を出すと、

 (1)70年 村山(神)0・98

 (2)56年 稲尾(西)1・06

 (3)59年 村山(神)1・19

 現在の田中は59年村山を抜く3位の数字で、連勝記録だけでなく防御率記録も楽しみになってきた。

<シーズン15連勝以上>

 20連勝 稲尾和久(西鉄=57年)35勝6敗

 19連勝 松田清(巨人=51年)23勝3敗

 18連勝 須田博(巨人=40年)38勝12敗

 18連勝 ☆田中将大(楽天=13年) ? 

 16連勝 斉藤和巳(ダイエー=03年)20勝3敗

 15連勝 高橋一三(巨人=69年)22勝5敗

 15連勝 ☆間柴茂有(日本ハム=81年)15勝0敗

 15連勝 上原浩治(巨人=99年)20勝4敗

 15連勝 ☆斉藤和巳(ソフトバンク=05年)16勝1敗

※名前の☆は開幕からの連勝

 [2013年8月24日7時18分 紙面から]

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