<ウエスタン・リーグ:阪神3-11ソフトバンク>◇5日◇鳴尾浜

 ソフトバンク松中信彦内野手(39)が満塁本塁打で存在をアピールした。阪神戦に4番DHで先発。5回1死満塁。阪神二神のカウント1-1からの直球をバックスクリーンへ運んだ。「打った瞬間分かった。完璧だった」。1軍では10本の満塁弾を数え、11年のクライマックスシリーズでも代打満塁弾を放った。2軍ながら元3冠王が健在ぶりを示した。

 6月の交流戦優勝セレモニーを欠席した懲罰から2軍調整が続いているが、この日は3打数2安打5打点、1盗塁と結果を示してみせた。藤本打撃コーチは「秋山監督の頭の中に今日の活躍は入っている。実績を残すしかない。良かったら当然上がってくる」と1軍昇格にさらなるパフォーマンスを期待。この日はペーニャも本塁打を放ったが、「松中の方が先でしょう。右の代打はたくさんいるから」と考えを明かした。