<ヤクルト2-0阪神>◇14日◇神宮

 球場全体が固唾(かたず)をのんだ。阪神藤浪晋太郎投手(19)の1球にどよめき、1球にため息がこぼれた。ヤクルト・バレンティンに立ち向かった19歳は「なかなか経験できないところで、そういう緊張感の中で投げられて良かったです」と振り返った。

 2回無死で初対戦。冷静に自らの持ち味を出した。初球は低めいっぱいに151キロの直球。2球目は対照的にブレーキの利いたカーブで空振りを奪う。最後はスライダーを外角低めに決めて空振り三振に仕留めた。第2打席は外角の直球を右前に運ばれたが、第3打席は三飛。「しっかり投げられたんで、ヒット1本は打たれましたけど、良かったんじゃないかと思います」。

 バレンティンに真っ向から立ち向かい、勝ったが、課題も見えた。6回、マートンの退場騒ぎの直後。「(乱闘は)関係なかった」と言うものの、1つの安打から盗塁、暴投でピンチを招き内野ゴロで先制を許した。7回には、1死一塁からけん制悪送球でピンチを広げ、スクイズで追加点を許した。8回は打球が右足に当たった影響もあって1死一、二塁で降板。8回途中2失点と力投したが6敗目。9月に入って2連敗となった。【山本大地】