<ヤクルト2-0阪神>◇14日◇神宮

 敗戦のなかでもプラス材料があった。左ふくらはぎ痛から戦列復帰した阪神福留孝介外野手(36)がマルチ安打をマークした。存在感を発揮したのは6回2死二塁の先制機だ。木谷の初球フォークをジャストミートし、ライナーで中前へ。二塁走者マートンが本塁で憤死したがポイントゲッターらしい打撃だった。

 前日13日の同カードでは屈辱の3三振。汚名返上の一戦。2回には右前安打。「チャンスで1本出ない展開だった。ああだこうだと言っている場合じゃない。自分たちから仕掛けないとと思った」と振り返った。9月11日に1軍再登録されてから初安打を含む2安打。まだ打撃は本調子ではないが、わずかでも前に進んだ。

 今季は故障が相次ぎ、実力をフルに発揮できていない。5月末に左膝を手術して長いリハビリを強いられた。1軍復帰後の9月1日には左ふくらはぎを負傷して離脱。シーズン佳境に入って、打線が停滞するだけに、起爆剤として期待されている。10月のクライマックス・シリーズでも打線のキーマンになるはず。「試合に出て感覚をつかんでいくしかない」と表情を引き締めた。ブランクを取り戻す。ベテランにとって意地の戦いが続く。