<ヤクルト9-0阪神>◇15日◇神宮
ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(29)が、シーズン56本塁打のプロ野球新記録を樹立した。
「ママ同伴会見」で喜びを分かち合った。バレンティンが試合後、神宮球場内で会見。オランダ領キュラソー島をイメージした濃い青と黄色のラインの入ったシャツを着た母アストリットさん(64)とほのぼのツーショットを披露した。以下、バレンティンの一問一答。
-今の気持ちは
バレンティン(以下バレ)
正直、ホッとしている。49年ぶりに記録を更新できて心からうれしい。うれしい以外の言葉が見つからない。
-神宮で打てた
バレ
今年もそうだけど相性がいい。6連戦前にあと3本だったから、やってやろうという高いモチベーションで臨んだ。神宮では節目節目でホームランを打ってきた。また新しい歴史を作ることができた。
-王さんの記録を抜いたが
バレ
特別な瞬間だ。サダハル・オーさんは尊敬する偉大なパワーヒッター。並んで抜くことができてうれしく思う。
-1打席目に出た
バレ
ここ何日か大きいものを打とうと力が入っていた。1打席目はランナーをかえすことに集中し、リラックスして打席に入ったことが最高の結果になったと思う。
-56号の感触は
バレ
言葉では表現できない。全身が汗だくだったけど、サーッと引くような、鳥肌が立つような、身震いするような感じだった。自分のこれまでの打席の中で最高の感触を覚えることができた。
-球場全体から歓声が起こった
バレ
異様な瞬間だった。相手チームのファンが喜んでくれた。劣勢にもかかわらず声援を送ってくれた。余計うれしく思った。
-スタンドのお母さんの姿は見えたか
バレ
周りの皆さんが立ち上がって声援してくれたので、小さいから見つけるのが難しくて。ダッグアウト近くまで来て、喜んでいる表情を見ることができてもっとうれしくなった。試合後、グラウンドに下りてきて、泣くんじゃないかという顔を見たときが一番うれしかった。
-出掛ける前に声はかけられたか
バレ
今日は神のご加護があるから大丈夫。その日だよと。キュラソーのフラッグの青と黄のコスチュームを着て応援してくれた。
-3試合足踏みだった
バレ
遅かれ早かれ必ず出る。いつか必ず来ると、余計なことは考えずにモチベーションを保った。
-記録が近づいても相手投手が勝負してくれたことについては
バレ
過去の外国人2人は勝負を避けられたと聞いたが、そこにいたわけではないので自分が言うことではない。新世代に入ってくることによって記録は更新されるものだと、ファンも望んでいるのでは。前に進もうとしている状況の中でチャンスを与えられ、成し遂げることができて満足している。記録は塗り替えられるものだ。
-3冠王について
バレ
時期的に考えないことは難しい。結果を出そうとすると必ず数字は落ちるので、考えないように集中して、狙えるチャンスがある限り1打席1打席集中してやっていきたい。
◆ウラディミール・バレンティン(Wladimir
Balentien)1984年7月2日、オランダ領キュラソー島ウィレムスタット市生まれ。セント・ポール・コーリション高から00年ドラフト外でマリナーズ入団。07年メジャー昇格。09年7月にトレードでレッズ移籍。大リーグ通算170試合、113安打、15本塁打、52打点、打率2割2分1厘。11年ヤクルトに入団し、2年連続本塁打王。185センチ、100キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸7600万円。




