<ソフトバンク5-2日本ハム>◇16日◇ヤフオクドーム

 逆転クライマックスシリーズ(CS)出場を目指す日本ハムは、3位ソフトバンクに痛恨の3連敗を喫した。3回に小谷野の左中間二塁打などで2点を先制したが、5回に追いつかれると、6回には2死走者なしから矢貫俊之投手(29)が3点を失った。17試合を残し、CS出場圏とは7・5ゲーム差。ライバルとの直接対決に敗れたことで、さらに厳しい状況に追い込まれた。

 報道陣に囲まれた栗山英樹監督(52)は、「ふ~っ」と大きく息を吐いた。胸に詰まった悔しさを、放出した。「終わり方もすっとしてしまって、悔しい。誰が(悪い)ではなく、何とかしないとダメ」。今季6度目の同一カード3連敗。シーズン終盤で、痛すぎる黒星が3つも並んだ。

 2点リードを追いつかれ、迎えた6回。簡単に2死を奪った2番手・矢貫だが、内川の右前打と2つの四球で満塁のピンチを背負った。ネクストサークルでは、明石、本多の左打者が顔をそろえていた。栗山監督は矢貫の続投を選択したが、裏目に出た。

 明石に適時内野安打を浴びて勝ち越しを許すと、続く本多には右前に運ばれ、致命的な3点を失った。ともにボールが先行してカウントを悪くし、最後は直球を痛打された。矢貫は「もう少し早めに追い込めれば、違ったかもしれない」と肩を落とした。

 ベンチには、左腕の石井がいなかった。前日、左膝に打球を受けた影響で、試合前に登録を抹消していた。1軍登板経験のない斉藤を昇格させてはいたが、緊迫した展開で使える左腕は宮西のみ。石井不在でなければ采配が違ったかと問われた指揮官は「…、そうかもしれない。でも、そうじゃない(石井がいない)から、覚悟を決めて(矢貫に)イニングを任せた」。故障者を出し、苦しいチーム事情であることを認めた。

 逆転CS出場へ正念場とにらんでいた。3位ソフトバンク、4位西武との6連戦。同監督は「大きな意味を持つ。(シーズンの)方向性が出てしまう」と覚悟を決めて臨んでいた。結果は、すべて逆転負けで今季6度目の同一カード3連敗。CS天王山の“5合目”で厳しい状況に追い込まれた。

 残された時間は、もう17試合しかない。CS出場圏からは7・5ゲーム離れた。「前を向いて戦うしかない」。昨季王者に、冬の足音が、近づいてきた。【本間翼】