<広島2-1阪神>◇17日◇マツダスタジアム

 劇的弾で7連勝だ!

 快進撃が続く広島が、1-1の9回無死から、石原慶幸捕手(34)の7号サヨナラ本塁打で劇的勝利を飾った。石原は10年4月13日以来、自身4度目のサヨナラ弾。4回2死満塁の打席では、一塁にヘッドスライディングを見せて適時内野安打をもぎ取る気迫も見せた。4年ぶりの7連勝で2位阪神とは5ゲーム差。球団初のクライマックスシリーズ(CS)どころか、本拠地CSへ加速を続ける。

 神がかりだ。広島が石原のサヨナラ弾で、4年ぶりの7連勝を飾った。1-1の9回先頭で、久保の初球を弾丸ライナーで左翼2階席へたたき込んだ。「正直、どうこう言っているか、分からないうちに…。分からないんです」と記憶も曖昧なほど興奮。直球を完璧に捉えた7号ソロは、10年4月13日ヤクルト戦以来、球団2位タイの自身4度目のサヨナラ本塁打になった。

 実は09年のマツダスタジアム開業以来、年に1度の“恒例行事”である。09年、10年はサヨナラ本塁打、11年はサヨナラ押し出し死球、12年はサヨナラスクイズと、5年連続で劇勝を演出している。

 若手が躍動する中で、チームを引っ張る立場の12年目は「僕も若いつもりでいる」と言い切る。4回2死満塁の先制適時内野安打は、一塁へのヘッドスライディングも見せた。「悔しい思いはしているけど(CSに)行って初めて、経験が生きる。結果的に行かないと」。CSへの思いは若手よりも強い。

 野村政権初の7連勝で、CSまでのクリンチナンバーを8とした。4位中日には最大の5・5ゲーム差をつけた。気が付けば、2位阪神とも5ゲーム差。08年の広島市民球場ラストシーズンで、ブラウン監督のもと「必ず帰ってくる」を合言葉に戦ったが、果たせなかった本拠地CSへ、トラの背中の方が近づいた。この勢いのままに、一気に「ゴール」まで駆け抜ける。【鎌田真一郎】