<楽天7-5ソフトバンク>◇17日◇Kスタ宮城
ソフトバンク秋山幸二監督(51)の言葉は、明らかに怒気を含んでいた。「責任感と気持ちの弱さ。それしかないだろう。他に何かあるか?」。楽天と今季最後の3連戦。その大事な初戦に背信の投球を見せられては無理もない。矛先となった寺原隼人投手(29)は今季最多7失点で6敗目。がっくり肩を落とし、視線は宙をさまよった。
「球の走りは良かったが要所で甘く入ってしまった。最少失点で抑えていれば何とかなったが…」
まるでジキルとハイドのような極端な二面性が、ここでも顔を出した。無走者での被打率は2割2分1厘。1人でも走者を置けば3割3分6厘まではね上がる。1回1死満塁、3回の1死三塁は何とかしのいだ。それでも3点リードの5回に、防波堤が決壊した。
1点を奪われ、なお2死満塁で、マギーに甘いスライダーを左中間席に運ばれた。秋山監督が指摘する気持ちの弱さを象徴する場面だった。「マギーの前の段階で抑えないといけない…」。登板15試合で、1イニングに4失点以上は実に4度目。猛威を振るった台風18号の影響で移動便が欠航となり、当日移動を余儀なくされたが「それは関係ない」と言い訳にしなかった。
右腕は楽天に06年から6連敗となった。11年6月から王手をかけている「13球団勝利」も6度目の失敗。CSでの対戦が十分に考えられる相手だけに、この相性の悪さは頭が痛いところ。高山投手コーチも「軸になってもらわないといけないピッチャー。踏ん張って欲しかった」と言った。
ペーニャに1号が飛び出したのは明るい材料だが、先発陣の不安はぬぐえないまま。日本ハムにすべて逆転で3連勝した勢いは、杜(もり)の都で首位の底力にはね返され、2位浮上も逃した。【大池和幸】



