<楽天7-5ソフトバンク>◇17日◇Kスタ宮城

 ついに、楽天の優勝マジックが1ケタに突入した。ソフトバンク相手に打線が粘り腰を発揮。3点を追う5回、2死から藤田一也内野手(31)の左前適時打とケーシー・マギー内野手(30)の26号満塁本塁打で5点を奪い逆転。6回にも、2死から岡島豪郎捕手(24)の適時三塁打と藤田の適時内野安打で2点を加えた。2位ロッテが敗れたため、マジックは2つ減り「9」。最短24日に初優勝だ!!

 ダイヤモンドを1周してきたマギーを、星野監督は興奮気味に出迎えた。0-3で迎えた5回。藤田の左前打で1点を返し、なお2死満塁でマギーに来日初となる満塁弾が飛び出した。ド派手に逆転すると、6回にも、2死から岡島、藤田の連続適時打で2点を加えた。7得点は、全て2死からの適時打と本塁打だった。星野監督は「見事だった。(ソフトバンクは)3、4点は取られる打線だから。それをひっくり返してくれた」と満足そうだった。

 日頃から、選手たちに「2アウトになっても気を緩めるな」と言っている。この日は、反対に相手チームが2アウトから気を緩めた格好だ。ただ、1回には1死満塁から1点も奪えなかった。星野監督の頭には、悪い予感がよぎったという。14日オリックス戦では6回1死満塁で1点も奪えず、1-2の惜敗だった。「この前も点を取れなかったしな。嫌な感じはしたんだ」。良い意味で、予想を裏切る逆転だった。

 強くなったと、実感している。7月4日に首位に立って以来、その座を守っている。だが、8月22日に5連敗を喫し、2位ロッテに2・5ゲーム差に迫られた。翌日の23日からは、そのロッテと3連戦。3連敗なら首位陥落だったが、逆に3連勝した。「あそこで、選手は精神的に強くなったのかな」と目を細めた。この日の打線の粘りも、成長を示すものだった。

 優勝マジックは「9」になった。これまで「マジックなんて、壊れた蛍光灯。1ケタになってから」と言い続けてきたが、いよいよ、その1ケタに突入だ。これからは、選手が緊張で硬くなる恐れもある。星野監督は「今のうちの選手は、そこまで意識していないのかな。まあ(マジック)5以下になると、ちびるヤツも出るかもしれんけど」と心配しながらも、うれしそうだった。歓喜の瞬間は、確実に近づいている。【古川真弥】