<広島2-1阪神>◇17日◇マツダスタジアム

 どこまでもついてない。阪神ランディ・メッセンジャー投手(32)がKラッシュを演じながら、また白星に見放された。チーム5度のサヨナラ負けのうち4度に先発していたのは偶然なのか。5者連続を含む9奪三振。今季の通算奪三振はリーグ断トツの165個まで増産した。自己最多150球の熱投も報われず、12勝目は4試合足踏み。三振10個と白星1個を替えてくれませんか?

 またも、報われなかった。メッセンジャーが来日最多の150球を投じる熱投を見せながら、白星に恵まれなかった。7回1失点と粘りながら、これで4試合連続で勝ち星なしとなった。

 この日の149球目に、150キロを計測するなど気迫がこもっていた。「今日はもう、戦い続けるしかなかった」。気がつけば、球数は150球。外国人どころか日本人投手でも珍しい多さになっていた。「150球も投げたようには、体は感じていなかった。投げ終わって、球数を聞いて、びっくりしたくらいだよ」。アドレナリンがあふれ、勝利への執念が右腕を突き動かした。

 初回、いきなり先頭丸に二塁打され、犠打と四球で1死一、三塁とされたがそこからが本領発揮だ。4番エルドレッドをフォークで空振り三振に仕留めると、松山も連続三振で切り抜けた。さらに、2回は3者三振と、圧巻の5人連続で斬った。以降も、5回まで毎回の奪三振。合計9の三振を奪う快投を披露し、セ・リーグ2位の広島前田健に22個差をつけ、165個。昨年記録した自己最多の166奪三振に1と迫った。失点したのは4回、2つの内野安打と2つの四球によるものだけ。それでも勝てない。

 打席でも白星に貪欲だった。1点を追う6回無死一、二塁。送りバントの指示だったが、1球空振りしたところで「キラが前に出てきていたので、自分で切り替えた」とバスターでヒッティング。たたきつける打球でチャンスを広げ、同点を呼び込んだ。

 メッセンジャーが投げたここ4試合では、チームは計3得点。特に、前回までの2試合では無失点ながら勝てなかった。フラストレーションもたまるはずだが「自分の仕事をやるしかない」と、謙虚に、じっとこらえて勝てる日を待つ。やまない雨はない-と信じて。【山本大地】