<広島2-1阪神>◇17日◇マツダスタジアム
こんな幕切れありかよ…。阪神が9回、3位広島にサヨナラ負け。石原の劇的弾に沈み、ゲーム差は5に詰まった。台風余波のドタバタ移動から乗り込んだ広島でまさかの悲劇。敗因は得点力不足に陥った打線だ。31イニング適時打なしは今季ワースト。CSで対戦濃厚の広島と勢いの差は歴然。この失速、本当に大丈夫かいな…。
虎に晴れ間が来ない。台風一過の青空でも、阪神の湿りっぷりは変わらなかった。最後は左翼席へ無情に白球が飛び込む…。マウンドの久保はぼうぜん、タテジマ戦士は下を向くしかなかった。悪い流れを断ち切る「仕切り直し」と位置づけた一戦。毎度おなじみの負けパターンで、0点、0点、1点の3連敗となった。
タイムリー欠乏症だ。初回は1死一塁でマートンだった。出場停止明けで10試合ぶりの3番起用も、大竹のシュートに手を出し思うつぼ。力のない遊ゴロでリーグ最多23個目の併殺打となり、気勢をそいだ。2回1死一塁は福留が三振ゲッツー、円陣を組んだ5回は3つのフライアウト。拙攻から貧打へ変わる流れで、また眠ってしまった。
和田監督
選手は気合入れて臨んだけど、大竹がもう1つ上をいっていたね。メッセはここ数試合いい状態で、打線の援護があればもう2、3勝は上乗せできてるんだろうけど。打線の援護、そこだけだね。
虎将の繰り返す「援護」は、ずっとない。6回に西岡の二ゴロで挙げた「1」が26イニングぶりの得点。13日ヤクルト戦の5回に鳥谷の右前打で得点してから、31イニング連続で適時打が出ていない。鈍いバットに呼応するように、今月は3勝1分けで10敗目。リーグ月間最下位の失速ぶりで、8月終了時で「12」あった広島とのゲーム差は「5」に縮まった。
残り16試合。現実的に2位は固いが、このままではその先が危ない。CSまで3週間ほど。阪神が苦手な短期決戦は、順当ならば甲子園での広島戦から始まる。苦手の前田健、野村に加えて大竹に許した完投勝利。コイ患いがさらに深刻になり、悪い残像を脳裏にインプットしてしまった。
和田監督
この3連戦に臨む空気は相当気合が入っていた。一昨日までとは気持ちの入り方が違う。今日は今日で、明日頑張るしかない。
前日16日は台風18号の影響で広島入りに四苦八苦。長時間移動を強いられた。うまくいかない時は天も味方しない。帰りのバスには「ええかげんにせえよ!」の怒声と「明日は頑張れよ」の激励の声が入り交じった。追っていたはずの巨人は、ついにマジック3。近づく終戦、そして日増しに大きくなる不安。いつか。どこかで。時間が解決すると思っていたら、終わりは近い。【近間康隆】
▼阪神が6回に西岡の二ゴロの間に1点を挙げたが適時打なしの連続イニングは9月13日のヤクルト戦(神宮)の6回から31イニングに伸び、今季最長を更新した。近年では11年5月17日オリックス戦(京セラドーム大阪)の5回から同24日西武戦(甲子園)の3回までの46イニング連続適時打なしがある。



