<日本ハム3-7楽天>◇21日◇札幌ドーム

 視線は宙をさまよった。日本ハム栗山英樹監督(52)は頭の中を整理できないまま、ただただ、謝罪した。「(心境を表すには)何という言葉があるのか…。責任は自分にあるんだけど、本当に申し訳ない。申し訳ないで許されることではないけど」。楽天田中相手に12連敗。打てず、守れず、球界エースの記録更新を“アシスト”しただけでなく、8月13日以来の最下位へ突き落とされた。

 今季の苦闘が3時間21分に凝縮されていた。1点を先制した直後の4回。無死一塁で、銀次の打球は左中間へ飛んだ。追いついた左翼の佐藤だが、グラブに当てて落球(記録は安打)。二、三塁にピンチは広がり、続くジョーンズの三塁ゴロでは、挟殺プレー中に小谷野が送球エラーし、リードを自分たちで手放した。

 7回にも、1死三塁で左飛を捕球した佐藤の本塁送球がファウルグラウンドへ大きくそれ、これを捕手鶴岡がはじくミスの連鎖。タッチアップでの本塁突入をいったんは自重していた三塁走者に、悠々生還を許した。9回の4失点目も矢貫の悪送球。記録上には表れないが「遊-二-一」の併殺で切り抜けた6回も、二塁手の西川が悪送球している。一塁赤田の好捕に救われたが、走者ジョーンズ、打者マギーの走力を考えれば、余裕を持ってプレーしていい場面。終始ミスのオンパレードで、連覇が消滅しても札幌ドームに駆けつけてくれた約3万8000観衆に失望感を与えた。

 残り13試合。栗山監督は「ファイターズの誇りを胸に、そういう試合をしないといけない」。勝ち負け以前に、移転10年で築き上げてきた伝統が崩壊するところを見たくない。【本間翼】