<オリックス2-3西武>◇23日◇京セラドーム大阪

 一塁ベンチから、歯ぎしりが聞こえてきそうだった。オリックスが接戦で勝てない。9、10回はいずれも三塁まで走者を進めながら、サヨナラのチャンスを生かせなかった。リリーフの佐藤達が11回に決勝点を許し、これで1点差負けは26度目。両リーグワーストの勝負弱さだ。森脇浩司監督(53)は「こういうゲームになると、課題と特徴が出る。勝ちきる所までいかない。勝負強くなるまで、もう少し時間がかかりそうだ」。いら立ちを隠せずに、早々と会見を打ち切った。

 6回に糸井のシーズン自己最多タイとなる15号ソロなどで2点差を追いついた。しかし主軸以外で試合を決められない。当然接戦の延長戦にも弱く、今季、11度の延長戦で2勝だけ。最下位日本ハムを突き放す好機だったが、0・5ゲーム差のまま。まだまだ予断を許さない状況だ。