<中日4-3阪神>◇28日◇ナゴヤドーム
Bクラスが確定しても、竜にはプライドと意地があった。3-3の9回に平田の右越え二塁打などで無死満塁と攻め、松井雅が四球を選び今季4度目となるサヨナラ勝ち。今シーズンの阪神戦負け越し決定を、意地で阻止した。暴投、押し出し、押し出し…。泥仕合のようなゲームでも、主砲和田一浩外野手(41)が輝いた。
1点を追う4回1死二塁。阪神藤浪の高めの直球をドンピシャで合わせてバックスクリーン左横に突き刺した。竜党もスッキリの18号逆転2ランは和田にとって今月初アーチ。「谷繁さんに、藤浪打つなら高めだぞと言われていたので、その通りに打ててよかった」。ベンチで横に座る2つ年上の先輩に感謝した。
2年連続フル出場は、26日広島戦でストップ。ルナのけが以降、慣れない4番を任されるようになった今季を振り返り「調子がいいなという時がほとんどなかった」。136安打、76打点はチームトップだが、もちろん納得できるレベルではない。
4回に打った1発がプロ通算1900本目のヒットだった。名球会入りの条件となる2000安打まであと、100安打。カウントダウンが始まった。「自分自身もモチベーションにしているところなんで、来年打てるように頑張りたい」。チーム成績には悔しさがにじむ。だが前に進むしかない。豪快アーチは、和田の意思表示のように見えた。【桝井聡】



