広島のエース前田健太投手(25)が、WBCでの経験を自信に変え、先発が見込まれる今日12日のCS初戦(対阪神)に挑む。甲子園での前日練習。前田健はリラックスした表情でキャッチボールなどのメニューをこなした。「いつも通りです。特別高ぶるわけじゃないし、緊張もしてもいません。ちょっと周りの雰囲気は違いますけど」と余裕を漂わせた。
WBCで日本代表として戦った自信がある。「いい緊張感を経験できている分、自分の力が出せないことはないと思う。あれ以上の経験はなかなかできないので、それをうまく生かせればいい」。WBCでは極限の緊張感の中、3試合に登板した。1勝、1敗の重みがシーズンとは違う短期決戦。国の期待を背負って投げた経験は、CSでの重圧をものともしない精神力となっている。
「もちろんプレッシャーはありますが、期待されている分それに応えたい。負けたらどうしようとか後ろ向きには考えません」。シーズン最終登板で5失点したが、調整を重ねて修正した。体調面にも不安はない。阪神の本拠地甲子園の熱狂的な応援も気にならない。ただ、チームの勝利のため、思い切り腕を振るだけだ。【高垣誠】



