巨人が23日、原辰徳監督(55)に、来季からの2年契約を提示した。東京・大手町の球団事務所で、桃井恒和球団社長、原沢敦GMが交渉。桃井球団社長は「常識的な範囲の年数や金額などを提示させていただきました」と話した。すでに続投要請を受諾している原監督だが、この日は契約書にサインをしなかった。

 原監督は今季が2年契約の最終年。球団の提示した条件は2年連続の日本一に挑戦しようとしている実績などを高く評価したものと思われる。だが、この日はチームの強化策や将来的なビジョンの話などに時間を割いた模様。交渉時間は1時間を超えたが「契約の話自体は短かった」と桃井球団社長は話した。

 原監督には、クライマックスシリーズ突破を決めた日に、白石興二郎オーナーから、日本シリーズの結果を問わず、来季の指揮を任せたい意向が伝えられていた。続投が正式に決まった後では、この日が最初の交渉だった。次の交渉は日本シリーズ終了後。すべての結果が出た後で、あらためて話し合うことになる。