日本ハムの秋季練習にテスト参加しているキューバ出身のホアン・ミランダ内野手(30)の来季入団が内定したことが25日、分かった。球団側は21日から打撃練習などで力量をチェックし、高評価。近日中に正式契約を結び、発表される見通しになった。今季は左のパワーヒッターのホフパワーが退団。左の長距離砲は補強ポイントの1つで、最下位からの巻き返しを期す来季の新外国人1号になった。

 最終関門をクリアした。ドラフトを終えて一夜明けたこの日、編成トップの山田GMが千葉・鎌ケ谷を視察した。フリー打撃などをじっくりチェックできなかったが、山田GMは「(獲得を)前向きに考えています」と方向性が固まっていることを示唆。「オレは早くからビデオで見ていて、早く契約してくれと言っていた」。テスト初日から熱望していた栗山監督待望の新戦力が、決まった。

 熱意と期待値を大きく買われた。ミランダは元大リーガーでメジャー通算11本塁打。08年から3年間のヤンキース在籍時は、松井秀喜氏らとチームメートだった。松井氏から日本球界の知識を得るなど、理解も深かった。今季はメキシカンリーグで26本塁打を放ち、新天地を日本に求めていた。まだ30歳で伸びしろがあり、実績も備える。「何とか契約にこぎつけたい」と希望していたミランダとも相思相愛で、支障はない。

 テスト期間は27日までだが、終了を待たずに決定。それだけ魅力の大砲が、日本ハムに加入する。