日本ハム浅沼寿紀外野手(24)が今季限りで現役引退することが4日、分かった。10月25日に戦力外通告を受け、熟考の末、この日までに決断し、球団側へ申し入れた。今季は4月24日ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で途中出場し、悲願の1軍デビュー。同戦で初安打もマークした。通算成績は6試合で4打数2安打。厳しい外野のポジション争いもあり、1軍には定着できなかった。

 旭川南高ではエースとして、07年に同校初のセンバツ出場へ導いた。同年高校生ドラフト7巡目で、中田らとともに入団。旭川出身の道産子左腕として注目されたが、10年までの3年間、2軍戦で登板10試合未勝利と伸び悩んだ。10年オフには打撃センスを買われ、外野へのコンバートを決断して活路を探したが、プロの壁は厚かった。

 11年から2軍通算126試合に出場して経験を積んだが、今季で5年間の現役生活にピリオドを打つことになった。今後は打診があった球団職員へ転身する決意を固めている。また違う立場で道民球団を支えるために、新しい人生を歩み出すことになった。