阪神が中日からFA宣言する中田賢一投手(31)の獲得に乗り出すことが6日、分かった。国内FA権行使を表明した右腕を高く評価。現場からあった先発補強のリクエストに応じ、FA交渉へ向けて動きだした。補償不要のCランクとみられる中田賢の争奪戦は故郷福岡のソフトバンクやヤクルトなどライバルが多いが、虎は投手王国確立への手綱は緩めない。
阪神が中田賢獲りへ緊急参戦する。快速右腕の国内FA権行使の意思を聞いた球団幹部は、獲得へ乗り出すことを明言した。
「現場から、先発投手を補強してほしいという希望が届いている。交渉のテーブルについてくれるように進めていきたい」
すでに地元のソフトバンクが本命に挙がり、ヤクルトも手を挙げた。中日残留の可能性もある。ラブコールだらけの人気者を振り向かせるため、虎も果敢に動いていく。
中田賢は中日の歴代エースが背負う「20」を入団から託された。キレのある直球を武器に、07年には14勝をマーク。入団1年目の05年から4年間で10勝するなど、阪神戦に強い「虎キラー」とも呼ばれた。近年は右肩の故障などに苦しんでいたが、今季は40試合に登板。阪神首脳は「年齢的にもこれからの選手。先発の一角を任せられる能力がある」と高く評価する。人的及び金銭補償のないCランクであるのも魅力になる。
先発への不安がある。先発再転向を予定していた久保にはDeNAが獲得に興味を見せている。FAによる移籍の可能性があり、エース能見も来季で35歳になる。メッセンジャーの残留こそ濃厚になったが、スタンリッジの去就は流動的。高卒ルーキー藤浪は「2年目のジンクス」に立ち向かう。榎田は肘への不安が残り、岩田は2年連続で低迷している。
今季はベテラン救援陣の奮闘もあって、12球団トップの防御率3・07を残した。「投高打低」の中で、5位から2位へ躍進した。守りの野球を掲げる和田阪神は、さらなる投手王国確立を目指す。野手では、同じく国内FA宣言した日本ハム鶴岡を獲得のターゲットにしている。バッテリー強化に本腰を入れ、9年ぶりとなるリーグ優勝を狙いにいく。



