ノーヒッターにも容赦なしだった。中日山井大介投手(35)が減額制限いっぱいの25%減となる2000万円ダウンの6000万円でサインした。8日、名古屋市内の球団事務所で契約更改交渉を終えた右腕は苦笑いを浮かべた。「ノーヒットノーランでも、10点取られて勝っても勝ちは勝ち。ノーヒットノーランが5勝になるわけじゃない」。5日の契約更改初日から吹き荒れる減俸の嵐。山井も例外ではなかった。

 約40分間の交渉のなかで落合GMが6月28日DeNA戦(横浜)のノーヒットノーランについて発した言葉は「お前、今年ノーヒットノーランしたんだよな」だけだったようだ。今季は春先のWBC落選から調子を落とし、登板は23試合にとどまり、5勝6敗(防御率4・15)。西山代表も「球団の規定の中でお祝いはしている。(年俸は)トータル」と話しており、特別査定はなかった。

 この日の契約更改では10人中、6人が減額制限いっぱいの25%減で判を押した。アップは3年目吉川ただ1人。わずか1日で7180万円がカットされた。「中(交渉)の話は一切しません。まだ終わってません。途中経過を話すことはない。守秘義務みたいなもんだ」。9時間に及ぶデスクワークを終えた落合GMは、笑みを浮かべて帰りのエレベーターに乗り込んだ。【桝井聡】