阪神が秋季キャンプを行う高知・安芸球場がネット増設を検討していることが分かった。掛布DCに指導された6年目・森田一成内野手(24)がフリー打撃で、バックスクリーンを越える特大アーチを連発。視察した市関係者は「通行人やファンに直撃する可能性がある」と危険性を感じ、注意喚起の立て看板設置を決定。今キャンプ中にも臨時ネットを増設する可能性が出てきた。同球場の防球ネットは「ディアー」「大豊」など選手名が付けられる慣例があり、掛布DCが森田に進呈した愛称「小(こ)バース」ネットになりそうだ。

 ◆安芸の特設ネット

 左翼から左中間フェンス後方に設置されたネットは、2人の助っ人が由来だ。89年にフィルダーの飛距離に合わせ高さ約7メートルのネットを設置した。94年に約3メートル継ぎ足したのは、ディアー用。さらに水平方向に伸ばした新庄ネットもある。97年には右翼後方の水平方向に大豊ネットが作られた。バックスクリーンは中堅方向126メートルの位置に高さ10メートル。これを越える打球はまれだが万全を期し、10年に城島の入団に合わせ城島ネットが設置されていた。