<国際強化試合:日本1-0台湾>◇10日◇台北・天母

 大きな期待に応えられなかった。侍ジャパンの主砲・中田翔外野手(24=日本ハム)は潔く反省の弁を並べた。「台湾の皆さんも、敵味方関係なく応援してくれた。その中で、大きいのが打てなかった。申し訳ない」。7回の第3打席。球場全体から自然と中田コールが響いた。狙っていたのは台湾の夜空に舞うアーチだったが、結果は二飛。9回の打席もフルスイングしたが、左翼フェンス手前で打球は失速した。日本代表の「4番中田」として初めて挑んだ国際舞台は13打数2安打、0本塁打。「ふがいない結果」と嘆いた。これが4番という打撃を見せたかった。3月のWBCでは、メジャーリーガーと対戦しても圧倒されるような選手は「いなかったね」。芽生えた自信が、ペナントレースでの好成績につながった。今回の強化試合は、成長した姿を見せるつもりが空回り。失意に沈んだが、試合後の小久保監督の言葉が胸に響いた。「最終的に今回のメンバーで集まれればいいなという話をしてもらった。来年こそは『4番中田』と言われるように頑張りたい」。悔しいスタートとなったが、責任感の強い若き侍の4番は、必ず4年後の糧にする。【木下大輔】