契約、即、オマリー教室!
阪神が獲得が決定的なマウロ・ゴメス内野手(29=ナショナルズ)との契約に新任のオマリー打撃コーチ補佐(52)も同席させることが18日、分かった。新4番候補とは21日にも米国で正式契約を交わす。異例のコーチ補佐同席は、サインしたその場で日本野球の特徴などを伝えるためで、開幕戦で対戦する巨人投手陣の映像データなども持参する計画がある。
中村勝広GMが西宮市内の球団事務所で、報道陣に対応した。獲得が秒読みとなっている新4番候補ゴメスとの正式契約について、こう明かした。
「近日中に担当者が向こう(米国)に行くと思う。契約の際にオマリーが立ち合うということは聞いている。日本野球はこういうものだということを話してもらうことになるでしょう。有意義だと思うね」
サインしたその場で指導開始!?
異例のファーストレッスン計画がある。今オフ、打撃陣低迷のてこ入れ策としてOBのオマリー氏が1軍打撃コーチ補佐に就任した。早速、安芸キャンプで若手の指導に着手している。メーンの任務は新外国人の指導と日本野球への順応を手助けすること。渉外担当者とオマリーコーチ補佐が21日に渡米し、同日、ロサンゼルスでゴメスと会談することになった。
「できるだけいろいろな情報を彼に与えたい。まったく新しいところでやるわけだから。マートンがいるのも心強いだろうね。心配事を取り除いてあげないと、いいパフォーマンスはできないから」
安芸キャンプでの指導を終えた後、オマリー打撃コーチ補佐はこう話した。昨オフに新助っ人として獲得したコンラッドは日本投手の徹底した変化球攻めに苦しんで、史上初のゼロ打点と力を発揮できないまま退団となった。悲劇を繰り返さないためにも、新外国人への情報面でのサポートを球団が配慮している。日本で6年間、プレーし、首位打者のタイトルも獲得したオマリー打撃コーチ補佐が助っ人の目線で語る情報は、ゴメスにとって最良のアドバイスになるはずだ。
同時に、セ・リーグ他球団の映像データも渡される見込みだ。来季、開幕戦で激突する巨人の投手陣などの映像を見れば、オマリー打撃コーチ補佐の情報も映像として裏付けられる。コーチ補佐はにやりと笑って、こう付け加えた。
「心強いファンがいることも教えてあげたい。『阪神ファンは一番や~』は私のものだけどね。オオサカベンね」
契約を交わし、虎の一員となったその瞬間から始まる“オマリー教室”が、ゴメスのサクセスストーリーの第1歩だ。【鈴木忠平】
◆マウロ・ゴメス
1984年9月7日、ドミニカ共和国生まれ。03年レンジャーズと契約。10、11年ブレーブス傘下を経て12年レッドソックスに移籍後メジャー昇格し、37試合で2本塁打。今年4月にブルージェイズ傘下、9月にナショナルズ傘下にそれぞれ移籍。一塁のほかに三塁手としても出場経験がある。今季はブルージェイズ3Aで110試合に出場し29本塁打。マイナー通算159本塁打。188センチ、104キロ。右投げ右打ち。



