<アジアシリーズ:楽天1-4統一>◇19日◇準決勝◇台中

 各国・地域のプロ野球リーグ優勝チームなどが集うアジア・シリーズ第5日は準決勝の残り1試合が行われ、1次リーグB組1位の楽天はA組2位の統一(台湾)と対戦し、1-4で敗れた。日本勢が決勝進出を逃したのは7度目の同シリーズで初めて。若手中心で臨んだが、最後に投打で元気を失った。今季全日程を終えた星野仙一監督(66)は若手の奮起を求めた。

 金星を挙げ、お祭り騒ぎとなる統一ベンチを背に、楽天の選手たちはグラウンドを去った。会見で、台湾メディアの「不満はありますか」というストレートな質問に、星野監督は「不満なところが多いから負けたわけで、負けたから不満です」と硬い表情で答えた。7度目を迎えたアジアシリーズで、日本代表として初めて決勝に進めなかった。

 投打に完敗だ。先発宮川は1回、先頭にゴロを打たせたが、一塁中川がはじいた。味方のミスをカバーできず、そこから3安打で3失点。2回に先頭から2連打を許し降板。球が全体的に高く、修正の糸口をつかめないまま終わった。打線は、3番銀次、4番中川ら中軸が無安打に抑えられ、相手の先発フィゲロアに4安打1点に抑えられた。メジャー通算20勝右腕で、今年3月のWBCでは、プエルトリコ代表としてベネズエラと米国から1勝ずつ。その実力派の動く球にてこずり、内野ゴロとフライの山で完投を許した。

 ジョーンズ、マギー、松井、斎藤、美馬ら主力は抜けていた。同行した藤田、嶋、田中、則本らも控えに回った。若手主体で、どれだけやれるか試されたが、準決勝敗退という結果が出た。しかも、惜敗ではなく、ミスあっての完敗。星野監督は「(若手は)良い経験をもらった。最後まで代えられずに、チャンスを与えられた。この良い経験、苦い経験を、あいつらが生かすか、生かさないかの話だ」と断言した。

 次世代を担うべき若手に、足りないものが見えた大会だった。台湾滞在中に体調を崩す選手がいた。シーズン中に見せたプレーができない選手がいた。死力を尽くした日本シリーズの後であり、勝手の違う外国での試合。それでも、全ての不利な要因を克服する“たくましさ”が必要だった。この経験は、若手に突きつけられた試金石だ。【古川真弥】

 ▼楽天が準決勝で統一に敗退。05年に始まったアジアシリーズで、日本のチームが初めて決勝進出を逃した。日本が優勝を逃したのは11年決勝でサムスン(韓国)に敗れたソフトバンク以来、2年ぶり2度目。過去のアジアシリーズで日本の敗戦は07年SK6-3中日(予選)、08年SK4-3西武(予選)、11年サムスン5-3ソフトバンク(決勝)の3度あるが、いずれも相手は韓国勢。台湾勢には今大会の楽天6-1義大まで通算9試合で負けなしだった。